ついに始まった2023年のワールドベースボールクラシック(以降WBCと表記)。
WBC初出場となるエンゼルス大谷翔平選手を始めとした豪華メンバーが集結し、史上最強との呼び声も高い今大会の侍ジャパン。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。
日本のニュースや実況も良いですが、海外のニュースや実況でどのように報じられているのか気になる人もいるのではないでしょうか。
侍ジャパンを応援しつつ、野球を通して英語力も鍛えられれば最高!!
というわけでWBCのニュースや実況に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。
今回の実況動画
今回は大谷選手にとってWBC第1号となるホームランを放ったこちらの動画(MLB公式動画より)を取り上げました。
引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/A9jn75kxM5w)より
cf. WBC2023 佐々木朗希選手のお詫びのお菓子のニュースはこちら
cf. WBC2023準々決勝 日本 vs イタリア戦(前編)の実況動画はこちら
cf. WBC2023決勝 日本 vs アメリカ戦はこちら←NEW!
Scene1 大谷選手WBC初ホームラン
まずは0:30~1:05のシーン。
3番DHで出場した大谷選手が1回表の第一打席に、
自身のWBC初となるホームランを放ちます。
再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓
スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者(play-by-play commentator):
“Ohtani-san, back in a Samurai Japan uniform for the first time① in a major international competition② and more in 6 years.“
(大谷さんは6年以上ぶりに侍ジャパンのユニフォームに袖を通し、大きな国際大会に戻ってきました。)
“The 0-1 pitch. Taken high in deep to right field! Ohtani! Let’s blow the roof off③ the Tokyo Dome!”
(ノーボール1ストライクからの投球。高く打ちあがってライトの深い所へ!東京ドームの屋根を吹き飛ばす当たりだ!)
“Shohei Ohtani with a three-run blast④ in the first inning. 448 feet.”
(大谷翔平、初回での3ランホームランです。飛距離は448フィートです。)
解説者( color/expert commentator):
“Well, if you want it or expect it early drama, you are in the right place.”
(ええっと、もし早い段階で劇的なシーンを欲しているか期待しているのであれば、まさにここに居て正解です。)
<主な語句>
① for the first time in 〇years = ~〇年ぶりに
② international competition = 国際大会
③ blow the roof off ~ = ~の屋根を吹き飛ばす
④ blast = [可・名]ホームラン、強烈な当たり
『〇年ぶり』って英語で何て言う?
『xxするのは〇年ぶりだ』を英語で表現したいときに使えるのがこの“for the first time in 〇 years”というフレーズです。直訳すると『〇年の中で初めて』となるので『〇年ぶり』というのが表現できるんですね。
例文:I played golf for the first time in 10 years yesterday.
和訳:昨日10年ぶりにゴルフをやりました。
例文:He visited Europe for the first time in 5 years.
和訳:彼は5年ぶりにヨーロッパを訪れた。
Scene2 心温まるホームランボールのシェア
つづいては1:06~1:46のシーン。
歴史的なホームランボールを受け取った人が
周囲の人にも触らせてあげたり記念撮影を撮らせてあげるために
ボールを回し合っている様子について話しています。
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スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者(play-by-play commentator):
“Yes, if you’re a fan who catches Shohei Ohtan’s first World Baseball Classic home run, you’re gonna have to talk to some folks①. But I cannot get over② the scene in the initial aftermath③ where the ball was just politely④ and calmly⑤ passed around⑥ everyone partaking in⑦ sharing this history.”
(はい、もしあなたが大谷翔平のワールドベースボールクラシック初ホームランをキャッチしたファンなら、周りの人に話さなければならなくなるでしょう。でもホームランボールが礼儀正しく、落ち着いてにこの歴史を共有している人たちの間で回し合われているホームラン後すぐの光景には驚かずにはいられませんでした。)
解説者(color/expert commentator):
“What a precious⑧ momentum⑨ not just for her! But as you mentioned⑩, just to have the warmness⑪ and the heart to say ‘I want to share this with everybody around me and you’re all a part of this. You all came to see Shohei Ohtani. Why not share that?’ You will not see that very often.”
(彼女以外にも貴重な瞬間ですね。でもあなたがおっしゃったように、『周りのみんなとこのホームランボールを共有したい。みんなもこの瞬間の一員なんだ。みんな大谷翔平を見に来たんだ。共有しないなんてことがある?』という温かさと思いやりの心を正に持っているんですよね。なかなか見られる光景ではないでしょう。)
<主な語句>
① folks = 人々(peopleと同義)、家族
② cannot get over ~ = ~に驚きを隠せない、~を信じられない
③ aftermath = 余波、影響、直後
④ politely = 礼儀正しく、丁寧に
⑤ calmly = 静かに、落ち着いて
⑥ pass around ~ = ~を回す
⑦ partake in ~ = ~を共にする、~に参加する
⑧ precious = 貴重な
⑨ momentum = 勢い、推進力
⑩ as you mentioned = おっしゃったように
⑪ warmness = 温かさ
“cannot get over”ってどういう意味?
“get over”は『克服する、乗り越える』という意味で、”cannot get over”は直訳すると『克服できない、乗り越えられない』となりますが、『自分の心を克服できない』⇒自分の心を落ち着かせられない⇒『驚かずにはいられない』と転じていったものと思われます。
例文:I cannot get over the result.
和訳:結果に驚かざるを得ない。
おわりに
大舞台でもそのスーパースターっぷりを遺憾なく発揮する大谷選手。
打った後の確信歩きがまたとてもカッコよかったですね!
ホームランボールをキャッチしたお客さんがほかのお客さんとシェアする様子もとてもほっこりしました。
さて、4連勝で決勝ラウンドへと駒を進めた侍ジャパン。
14年ぶりの優勝目指して頑張ってほしいです!
cf. WBC2023 佐々木朗希選手のお詫びのお菓子のニュースはこちら
cf. WBC2023準々決勝 日本 vs イタリア戦(前編)の実況動画はこちら
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