MLB実況

【MLB実況を英語で観よう!】Vol.25 吉田正尚選手 メジャー初ホームラン

多くの日本人選手たちが活躍しているMLB。
毎日の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。

日本語訳がついたニュース動画もいいですが、現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。

選手たちを応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!

というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。



今回の実況動画

今回はボストン・レッドソックス吉田正尚選手がメジャーリーグでの初ホームランを放ったこちらの動画(MLB公式動画より)を取り上げました。


引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=eqsdwk0eWMY)より

動画のタイトルについて

動画タイトルの
“Masataka Yoshida connects for his 1st career homer!”
から見ていきましょう。

<主な語句>
① connect for ~ = (ヒット等)を打つ
② homer = ホームラン(様々なホームランの表現はこちらの記事をご覧ください)

というわけで、こちらの動画タイトルを日本語にすると、
『吉田正尚が自身のキャリア第1号のホームランを打った!※』
となります。
※英語ニュースでは過去の出来事でもタイトルには現在形が使われます。

“connect for ~”ってどういう意味?

タイトルに登場した“connect for ~”。直訳では『~につなぐ』等の意味がありますが、野球で使われる場合『(ヒット等)を打つ』という意味になります。

それでは動画の内容に移りましょう。

Scene1 吉田選手 メジャー初ホームラン

まずは記念すべきメジャー初ホームランを放った0:04~0:27のシーンです。

再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓

スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
解説者(color/expert commentator):
“Oh, here we go.”
(おお、行ったぞ。)

実況者(play-by-play commentator):
“High drive that one up there to left field. That one’s up there!
She‘s gone! Yoshida with a two-run blast!
And in a blink of an eye, the Red Sox tie the ball game.
Number one from Masa Yoshida.
And that baby took off!”
(レフトに高く上がりました。高いぞ!入りました!吉田、2ランホームラン!
あっという間にレッドソックスが同点に追いつきます。
マサ・ヨシダの第一号。ボールが飛んでいきました!)

<主な語句>
① she = 野球のボールの代名詞

② blast = ホームラン
③ in a blink of an eye = 瞬く間に、あっという間に
④ tie the (ball) game = 同点にする

野球実況で登場する”she”って誰?

野球実況で登場する”she”とは野球のボールを指しており、このような形で“she”は野球のボールの代名詞として一般的に用いられています。

『あっという間に』って英語で何て言う?

『あっという間に』は“in a blink of an eye”と表現されます。”blink”とは『瞬き』のことで、直訳すると『目が瞬きしている間に』=『瞬く間に』=『あっという間に』という意味になります。
瞬きは両方の目で行いますが、“an eye”と単数形で表現されるのがミソです。

<“in a blink of an eye”の例文>
例文:his car broke down in a blink of an eye, even though he just got it.
和訳:買ったばかりなのに、あっという間彼の車は壊れた。

同じように“an eye”を使う表現に“keep an eye on ~”(~から目を離さない、見張る)というのがあり、こちらも便利な表現なので一緒に覚えておくとよいかなと思います。

<“keep an eye on ~”の例文>
例文:Could you keep an eye on my bag for a while?  I’d like to go to the restroom.
和訳:ちょっとカバンを見ておいてもらえますか?トイレに行きたいんです。



Scene2 ホームラン後の余韻

つづいては、ホームラン後の余韻シーン(0:29~0:51)です。

再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓

スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
解説者(color/expert commentator):
“Man, haha.
This is a wild first inning, but that is a little bit to come of Yoshida.
I mean, you watch him, he’s not a big guy but bat-to-ball skills are elite.
But driving the ball out of left field.
And there they are! The dumbbells, baby!
Get jacked!”
((チームメイトに出迎えられている様子を見て)ああ、ハハッ。
荒れた初回ですが、これは吉田の実力のほんの一部なのです。
つまり、ご覧の通り彼は大男ではないですが、
ボールにバットを当てる技術が一流なんです。

でも(当てるだけではなく)レフトの外までボールをかっ飛ばしました。
出ました!ダンベル!
マッチョになれ!)

<主な語句>
① come of ~ = ~から発生する、~の結果として発生する
② I mean, = つまり、(このようなつなぎ言葉について詳しくはこちらの記事をご覧ください)
③ bat-to-ball skills = ボールにバットを当てる技術
④ elite = 一流、精鋭
⑤ drive ~ = ~を強打する
⑥ get jacked = ムキムキ、マッチョになる(俗語)

『ムキムキ、マッチョになる』って英語で何て言う?

『ムキムキ、マッチョになる』はここでも登場した通り“get jacked”と表現されます。形容詞として“jacked”のほかには”toned”や”ripped”等が用いられます。

おわりに

WBCでも大活躍だった吉田選手の待望のメジャー初ホームラン!

フェンウェイパーク名物のグリーンモンスターを物ともせず、173cmと野球選手としては小柄な身体からは想像できないパワーを感じさせる文句なしのホームランでしたね!

“NPBのマッチョマン”が”MLBのマッチョマン”として定着するのは“in a blink of an eye”なのかもしれませんね~

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