エンゼルス大谷翔平選手の活躍が目覚ましい2021年。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。
日本語訳がついたニュース動画もいいですが、現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。
大谷選手を応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!
というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。
今回の実況動画
今回は大谷選手が2021年シーズンで二刀流出場し7勝目を挙げたこちらの動画(MLB公式動画より)を取り上げました。
引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/lWDiMSdwxu0)より
動画のタイトルについて
動画タイトル の
“Shohei Ohtani continues his awesome① 2021 on the mound with win vs. Blue Jays!”
から見ていきましょう。
登場する主な単語の意味は以下の通りです。
<主な語句>
①awesome = すばらしい
というわけで日本語にすると、
『大谷翔平がマウンド上でブルージェイズから勝利を上げ、彼の素晴らしい2021年シーズンを継続した!※』
となります。
※英語ニュースでは過去の出来事でもタイトルには現在形が使われます。
それでは動画の内容に移りましょう。
Scene1 ホームゲームでの成績
まずは0:00~0:13でホームで登板した際の勝率の高さについて触れているシーンです。
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スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者(play-by-play commentator):
“So good at home. 4 and 0(four and o) with a 1.79(one seven nine) ERA①.”
((大谷は)ホームですごく調子が良くて、防御率1.79で4勝0敗なんです。)
解説者(color/expert commentator):
“Throwing the ball well. Attacking the strike zone effectively② with his fastball③ and his secondary④ pitches⑤, it’s gonna be a lot of fun to see.”
(よく投げてるよ。速球とそれに次ぐ補助的な球種でストライクゾーンを効率的に攻めていて、見ているのがめちゃくちゃ楽しくなるよ。)
<主な語句>
①ERA = 防御率(Earned Run Average)
②effectively = 効率的に
③fastball = 速球
④secondary = 第二の、補助的な
⑤secondary pitch = スライダーやカーブ等のストレートに次ぐ球種
補足説明 ~ secondary ~
このシーンで登場した“secondary”という単語について少し掘り下げます。
意味は上述の通り、『第二の、補助的な』というもので、熟語では例えば
a secondary product = 副産物
a secondary planet = 衛生
のようなものがあります。
スペル的にも”secondary”と、second的な意味なんだなという感じで
イメージを持っておくと覚えやすいかもしれません。
Scene2 投手大谷、先頭打者から奪三振
続いて0:13~0:35で先頭打者からスプリットで三振を奪うシーンです。
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スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
解説者:
“You just say about the split-finger①, a swing and a miss② pitch③.”
(ちょうど君がスプリットの話をしていたら、空振り三振だよ。)
実況者:
“Big time!④ Great splitter⑤.”
(最高ですね! すばらしいスプリットです。)
解説者:
“That’s a pitch he hasn’t thrown a lot of late⑥ especially early in the game. It’s a good one right down⑦, looks like a strike ends up⑧ out of the strike zone. Expanded⑨ zone got ahead of⑩ the count 0-2(o two) and finished off⑪ a hitter. This had success⑫ against him.”
(スプリットは最近、特に試合の序盤ではあまり投げていなかった球種だね。本当にいい球だし、ストライクに見えて最後にはストライクゾーンから外れているね。拡大されたゾーンがカウント0-2よりも優位に働いて(=2ストライクで追い込まれていてボール球には手を出さないように気を付けているが振ってしまった)、バッターをやっつけたね。これは彼に対して成功したね。)
<主な語句>
①split-finger = スプリット、フォークボール
②(a) swing and a miss = 空振り、空振り三振
③pitch = 投球
④big-time = 一流の、最高の
⑤splitter = スプリット、フォークボール
⑥of late = 最近
⑦right down = 徹底的に
⑧end up ~ = 最後には~になる
⑨expand ~ = ~を拡大する(ここでのexpandedは『拡大された』という過去分詞形)
⑩get ahead of ~ = ~を凌駕する、~の先に出る、~より優位に立つ
⑪finish off ~ = ~をやっつける、片づける
⑫have success = 成功する
補足説明 ~ストライク/ボールカウントの言い方~
ここで登場した“0-2(o two)”のような
ボール/ストライクのカウントの言い方について少し掘り下げます。
ポイントは以下3点です。
その1. カウントはボール、ストライクの順
例) “1-2” = 1ボール2ストライク
その2. 0はo(オウ)と読まれる
例) “0-2″ = 読み方は”o two”または”o and two” (“-“は発音しないか”and”)
その3. 実況ではピッチャーが投げる直前で登場することが多い
例) 『1ボール2ストライクで投げました!ボールです。』という実況の場合
↓
“1-2. That’s out.”
“1-2 pitch. That’s out.”
etc...
Scene3 打者大谷、第一打席で2ベースヒット
続いて0:35~1:18にて第一打席でいきなり2ベースヒットを放つシーンです。
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スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者:
“Left center! In again! Off the wall①. Ohtani on his way to second.”
(左中間へ!また大きな当たりだ!フェンスで跳ね返っています。大谷はセカンドまで進んでいます。)
解説者:
“That is a great swing. The home run was great last night. I love that swing. Right there from Shohei Ohtani going inside out②, he hits a rocket to left center. His 25th double③, 68th extra-base hit④ for Ohtani. And Vlad Jr. going⑤ ‘Wow. Yeah, he just went flying right by me. He just went whoosh⑥.’ This is fun already.”
(すごいスイングだ。昨日のホームランもすごかった。あのスイングが大好きだよ。(リプレイ映像を観ながら)ほら大谷翔平がバットを内から外に振って、左中間にロケットを打つんだ。大谷にとって25本目のツーベースヒット、68本目の長打だ。そしてブラッドJr.(=ゲレーロJr.)は『わお。ああ、彼はちょうど俺のすぐそばを飛んで行ったんだ。シュッて行っちゃったよ。』って言ってるね。もうすでに楽しいよ。)
<主な語句>
①off the wall = フェンスで跳ね返って
②inside out = 内から外へ
③double = 2塁打
④extra-base hit = 長打
⑤go = 言う
⑥whoosh = シュッ(音)
Scene4 投手大谷、奪三振集
最後は1:19~2:30での怒涛の奪三振集です。
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スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者:
“Got him!”
(三振!)
解説者:
“Good slider on that one. Make that three swing and misses. So he’s got a swing and a miss on a cutter①, splitter and now a slider. The creativity from Shohei Ohtani. That is a nasty② late break③ to a slider to get a dynamic hitter to swing and a miss. And he was looking to go to right.”
(空振りを奪ったのはすばらしいスライダーだったね。大谷は3つの空振りを奪ったね。彼はカットボール、スプリット、そして今回のスライダーで空振りを奪った。大谷の創造力だよ。このスライダーは、スライダーへと変化するのがえげつなく遅くて(手元ギリギリまで変化しなくて)、強力なバッターを空振り三振に討ち取ったね。彼(バッターのゲレーロJr)は右方向へ打とうとしていたね。)
実況者:
“A chase. Suzuki digs it. That was close.”
(間に合うか?スズキがこぼれたボールを拾います。(盗塁に対してセカンドに送球したがセーフとなり)惜しかったです。)
解説者:
“Good slider. Good adjustment.”
(すばらしいスライダー。すばらしい調整能力。)
実況者:
“Got him! And that was a strike. Shohei Ohtani…
Here it comes④. Breaking ball⑤! Swung on and missed! Shohei Ohtani will lead off⑥ when we get to the bottom of⑦ the 6th.”
(三振! ストライクでした。大谷翔平…
投げました。変化球! 空振り三振! 大谷翔平は6回の裏に先頭打者で登場します。)
<主な語句>
①cutter = カットボール
②nasty = えげつない
③break = 変化する
④Here it comes = 待ってました、ほら来た
⑤breaking ball = 変化球
⑥lead off = 先頭打者になる
⑦the bottom of ~ = ~の裏
補足説明 ~ イニングの表と裏の言い方 ~
ここで登場した“the bottom of ~”は上述の通り野球の表と裏の内、
裏を指すのですが、表は何と表現されるのでしょうか?
正解は“the top of ~”です。
例) the top of the 9th = 9回の表
the bottom of the 2nd = 2回の裏
おわりに
いかがだったでしょうか。
前半戦は好投しても勝ち星に恵まれなかった大谷選手ですが、後半戦は順調に勝ち星を積み上げついに7勝目です!
二桁勝利も射程圏内に入ってきて、ますます盛り上がってきましたね!
それにしてもホームランを打った翌日に勝利投手になるってほんと意味がわからないくらいすごいです!!
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