MLB実況

【MLB実況を英語で観よう!】Vol.18 大谷選手 初グランドスラム

エンゼルス大谷翔平選手が大活躍のMLB。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。

日本語訳がついたニュース動画もいいですが、現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。

大谷選手を応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!
というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。



今回の実況動画

今回は大谷選手が日米通してプロ人生初の満塁ホームランを打ったこちらの動画(MLB公式動画より)を取り上げました。

引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/G3cpO16s1e8)より

動画のタイトルについて

動画タイトル の
“Shohei Ohtani hits his FIRST CAREER GRAND SLAM! (In MLB or NPB!)”
から見ていきましょう。
登場する主な語句の意味は以下の通りです。

<主な語句>
①grand slam = 満塁ホームラン
②NPB = Nippon Professional Baseball、日本プロ野球
というわけで日本語にすると、
『大谷翔平がキャリア初の満塁ホームランを打った!!(MLBでもNPBでも!)※』
となります。
※英語ニュースでは過去の出来事でもタイトルには現在形が使われます。

それでは動画の内容に移りましょう。

Scene1 大谷選手プロ人生初満塁ホームラン

まずは0:00~1:10の、大谷選手のプロ人生初満塁ホームランのシーンです。

再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓

スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
実況者(Patrick O’Neal, play-by-play commentator):
“Ohtani’s never had a grand slam. Until now!
There it is! Sugoi!!
11-3 Angels. Second of the night for Shohei Ohtani.
I mean, Mark Gubicza, you put it out there in the universe, buddy!
You put it out there. Sugoi. Wow…”
(大谷はこれまで一度も満塁ホームランを打ったことがない、今まではね!
でた!スゴイ!!
11-3でエンゼルスがリード。大谷翔平の今夜二本目のホームラン。
あの、マーク・グビザ、(ここで満塁ホームランが出れば初だと)言ってみるもんだね(こんなことがあるんだね)、相棒!
言ってみるもんだ。スゴイ。ワオ…)

解説者(Mark Gubicza, color/expert commentator):
“Hah! Shohei the money! Grand slam for Ohtani-san! “
(ハッ!翔平がやってのけた!大谷サンの満塁ホームラン!)

実況者:
“How about we get a little tip of the cowboy hat to this crowd?
I would not stop until he got out there.”
(お客さんに向けてカウボーイハットで軽く挨拶するのはどうかな?
大谷がダグアウトから出てくるまで僕は挨拶を止めないだろうね。)

<主な語句>
① There it is! = あった!これだよ!

② put it out there = とりあえず言ってみる
③ buddy = 相棒
④ Shohei the money! = “Show me the money!(金を見せろ!)”にかけて、
“これが翔平の真価だ!”、”翔平がやってのけた!”的な意味合いで用いられているフレーズ
⑤ a tip of the hat = 帽子のツバを持って挨拶するジェスチャー
⑥ crowd = 群衆

“There it is!”ってどういう意味?

ここで登場した”There it is!”についてもう少し掘り下げます。
意味は上述の通りで例文のような形で使います。
こういう咄嗟の一言を英語で言えるようになるとカッコいいですよね~。
(意識はしているものの、私は咄嗟の一言でつい日本語が出ちゃいます…)

例文:
 A: I lost my phone near here. Could you look for it with me?
 B: Sure. I’ll search around this sofa…There it is!
訳:
 A: この近くで携帯を無くしちゃったんだ。一緒に探してくれる?
 B: いいよ。このソファーの周りを探してみるよ…あったよ!



Scene2 ホームラン後の余韻

つづいては1:20~1:57の、この試合で各選手が放った振り返り~昨日に引き続いての大谷選手の活躍を讃えているシーンです。

再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓

スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
実況者(Patrick O’Neal, play-by-play commentator):
“We have a three-run home run from Walsh, two-run shot① from Trout, solo shot from Ohtani and then a grand salami② from the international superstar. And tomorrow he’s gonna be honored③ with all the hardware.”
(ウォルシュの3ラン、トラウトの2ラン、大谷のソロホームラン、そして世界的なスーパースターの満塁ホームラン。明日彼はすべてのメディア(TV、ラジオ、スマホすべてのハードウェア)で賞賛されるだろうね。)

解説者(Mark Gubicza, color/expert commentator):
“By the way, that’s three hits today for Shohei. And remember he tied the game last night. That momentum of rocket off the wall. And scored the winning run. And that ball was cuffed.”
(ところで、これで大谷は今日3安打だね。昨夜は試合を同点打を放ったし。フェンス直撃のロケットのような打球のあの勢い。そして決勝のホームを踏んだんだ。あのボールは平手打ちされたみたいに強烈な当たりだったね。)

<主な語句>
① shot = ホームラン
② grand salami = 満塁ホームラン(grand slamの俗語ver)
③ honor~ = ~を賞賛する
④ By the way = ところで、ちなみに
⑤ tie the game = 同点にする
⑥ momentum = 勢い
⑦ off the wall = 壁に当たって跳ね返って
⑧ cuff~ = ~を平手打ちする

“By the way”ってどういう意味?

“By the way”は”ところで”、”ちなみに”という意味で話題を変えたいときに使うフレーズです。会話をしていて、つい横道に逸れて話したくなる時ってありますよね。

そんな時に使える便利なフレーズです。

例文:By the way, have you ever had the restaurant’s steak?
訳:ところであのレストランのステーキ食べたことある?

おわりに

2打席連続のホームランは大谷選手の日米通して初めての満塁ホームランというメモリアルアーチでした。

しかもこの日は大谷選手だけでなくトラウト選手、ウォルシュ選手にもホームランが飛び出し、昨年と比較して圧倒的に攻撃力が増しているエンゼルス。

このまま調子をキープして是非優勝してもらいたいですね!

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