エンゼルス大谷翔平選手の活躍が目覚ましい2021年。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。
日本語訳がついたニュース動画もいいですが、現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。
大谷選手を応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!
というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。
今回の実況動画
今回は大谷選手が2021年シーズンにてリアル二刀流で登板し、8勝目を挙げ、かつ40号ホームランを打ったこちらの動画(MLB公式動画より)を取り上げました。
引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/-s9DNZBEL1Q)より
動画のタイトルについて
動画タイトル の
“Shohei Ohtani dazzles① on the mound allowing 1 R② over 8 IP③ and blasts④ his 40th HR of the season!”
から見ていきましょう。
登場する主な単語の意味は以下の通りです。
<主な語句>
①dazzle = キラキラ輝く
②R = 失点(Run)
③IP = 投球回数(Innings Pitched)
④blast ~ = ~を強打する、かっ飛ばす
というわけで日本語にすると、
『大谷翔平がマウンド上で8回を1失点に抑えてまばゆい光を放ち、今シーズン40本目のホームランをかっ飛ばした!※』
となります。
※英語ニュースでは過去の出来事でもタイトルには現在形が使われます。
それでは動画の内容に移りましょう。
Scene1 7月に入ってからの大谷選手の成績
まずは0:00~0:51で7月に入ってからの大谷選手の成績について
解説しているシーンです。
再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓
スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者(Matt Vasgersian, play-by-play commentator):
“Well①, as we mentioned② when we went on the air③ tonight, once the calendar turned into④ July, uh, Shohei Ohtani’s pitching game has gone to a new level. Five starts⑤ over that time. And since July 1st, he is 4-1(four and o), 7-1(seven and one) overall⑥. His July 1st on ERA⑦ is under 2, 2.93 overall as he makes his 18th assignment⑧ on the mound tonight, Goobie.“
(えー、今夜の放送でお話しした通り、7月になって、大谷翔平が投げている試合は新しいレベルに到達しています。7月で5回先発していて、7月1日以来、4勝1敗、トータルで7勝1敗となっています。7月の防御率は2点以下、今夜で18回目の登板でトータルでは2.93となっていますね、グービー(解説のグビザさんの愛称)。)
解説者(Mark Gubicza, color/expert commentator):
“And he’s changing what he’s throwing especially early in the game, he might be throwing a cutter⑨, he might be throwing a slider, split might go-tos⑩ though for Shohei to have a real good⑪ game against the Tigers. Today, pick up victory number 8, he’s established that splitter early. Percentage of incentive splitters have gone down but still very very effective and get ground…ground outs⑫ with that cutter to get a lot of ground ball action. 44.7% ground ball rate.”
(試合の特に序盤で投球を変えていて、カットボール、スライダー、翔平の決め球であるスプリットを投げ分けてタイガースを相手にすごくいい試合をしています。空振りを取るようなスプリットの割合は低いもののそれでもスプリットはめちゃくちゃ有効で、カットボールによって多くの内野ゴロを打たせて討ち取っています。44.7%が内野ゴロでのアウトです。)
<主な語句>
①well = 【間投】えー、さて
②mention ~ = ~について言及する
③go on the air = 放送する
④turn into ~ = ~に変わる
⑤start = 【可名】先発
⑥overall = 全部で
⑦ERA = 防御率(Earned Run Average)
⑧assignment = 任命
⑨cutter = カットボール
⑩go-to = 【可名】頼りになるもの、お気に入り(go-tosは複数形)
⑪real good = めちゃくちゃいい(口語表現。文法的にはreally goodが適切。)
“mention”ってどういう意味?
ここで登場した”mention”についてもう少し掘り下げます。
“mention”は『言及する』とか『話題に出す』等の意味があります。『言及する』だとちょっと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが
『ちょっと話題にする、触れる』という意味でも用いられ、
“mention O to A”で『AにOについて話す』という意味になります。
例文:Can you mention the topic to him if you have a chance?
訳:チャンスがあれば、彼にその話題についてちょっと話しといてくれない?
ちなみに”Don’t mention it.”で『ありがとうと言われるようなことは何もしてませんよ』というニュアンスで『どういたしまして』という意味になります。
Scene2 ピッチャー大谷 奪三振集
つづいて、0:54~2:51の怒涛の奪三振シーンです。
スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
■1~2回裏
実況者:
“See if① this is the pitch he uses to break that out for the first time tonight. 2-2(two two) home to Grossman. Struck him out!② If that was a split③, it didn’t do much④. What was that, Goobie?”
(この投球が今夜最初のアウトを奪う投球となるか見てみましょう。カウント2-2でグロスマンへ投げました。三振! もしスプリットだったらあまり役に立たなかったでしょう。あの球は何だったんですか?グービー?)
解説者:
“You know, that was the fastball⑤ he threw and that was the reaction that the baseball had some late movement to it. It almost is hooked⑥ as if⑦ it was a splitter⑧ just by the reaction by Grossman who’s looked how much that moved. He was kind of⑨ shocked. Again when you look at his numbers, he doesn’t get a lot of swing and misses⑩ or strikeouts with his cutter. But it’s generally soft contact and it allows you to get deeper in the game with quicker outs.”
(えー、彼が投げたのは速球だね。すこし遅れて動いたようなバッターの反応だったね。どれくらい動いたか見ていたグロスマンの反応的に、ほとんどまるでスプリットのように球がフックしたんだろうね。繰り返しになるけど大谷のデータを見ると、彼はカットボールではそれほど多くの空振りや三振を取ってはいないんだよね。でも、大抵は体力の消耗を抑えることになって、より早くアウトを取って、長いイニングまで投げられるようになるんだよね。)
実況者:
“And he gets a quick three-pitch strike out of Willi Castro. His second of the game. A double play ball, a punchy⑪, and a scoreless⑫ bottom⑬ of the second for Shohei Ohtani.”
(そして彼はウィリー・カストロを三球三振に斬って取りました。この試合二つ目の奪三振です。ダブルプレーを取って、力強い、無得点の大谷の二回裏になりました。)
■4回裏
実況者:”Still a ball and two strikes to Harold Castro.”
(1ボール2ストライクからハロルド・カストロへ投げました。)
解説者:”Wow!”
(ワオ!)
実況者:”He got him! Broke out⑭ a nasty⑮ one there!”
(三振! えげつない球が飛び出しました!)
解説者:”Wow! The split was ridiculous⑯ on that one!”
(ワオ! あのスプリットはやばいね!)
実況者:”That had teeth and spikes coming out of it.”
(あの球は歯とトゲが飛び出していますね。)
解説者:”Hahahahaha.”
(ハハハハハ。)
実況者:”Three strikeouts for Ohtani. Still 2-0(two nothing), Angels.”
(大谷、3つ目の三振です。依然として2-0でエンゼルスがリードしています。)
■5回裏
実況者:
“Baltimore decided not to bring him back. Signed as a free agent by the Tigers, He’s spent most of his year at Triple-A⑰ Toledo⑱ and is a strikeout victim⑲ here.”
(ボルチモア(・オリオールズ)が手放し、自由契約となった彼はタイガースと契約し、今シーズンはほとんど3Aのトレド(・マッドヘンズ)で過ごしてきました。そして三振の犠牲者となりました。)
解説者:
“Splitter got him. ‘Yeah, I just want to remind⑳ you guys I still have my splitter.’ He gets his third strikeout with this splitter tonight, three of four strikeouts.”
(スプリットで討ち取ったね。『うん、俺にはまだスプリットがあることを君たちにちょっと思い出してほしいんだよね。』 今夜3個目の三振をこのスプリットで奪ったね。4つ中3つがスプリットで奪った三振だよ。)
実況者:
“One two pitch. Got him swinging. Made him chase that slider and that’s five strikeouts for Ohtani tonight.”
(カウント1-2で投げました。空振り三振。あのスライダーで泳がせて、大谷、今夜5つ目の三振です。)
解説者:
“In all his secondary pitches㉑ but then all of a sudden㉒ it was done. Speaking of㉓ being done…”
(彼の変化球は全部、前触れなしに突然対戦が終わらせてるんだよね。終わらせると言えば…)
■6回裏
実況者:”It’s 0-2(o and two) to Cabrera.”
(カウント0-2でカブレラへ投げました。)
解説者:”Wow!”
(ワオ!)
実況者:”And Ohtani strikes him out on three pitches, seven for Shohei tonight. And Number 500 is on ice㉔ yet again. Still 2-1(two to one) Angels.”
(大谷、三球三振に討って取りました。今夜7つ目の奪三振です。そしてカブレラのメジャー通算500本塁打はまたもやお預けです。依然として2-1でエンゼルスがリードしています。)
<主な語句>
①see if ~ = ~かどうか確かめる
②strike O out = Oを三振に討ち取る
③split = スプリット、フォークボール
④do much = 大いに役に立つ
⑤fastball = 速球
⑥hook ~ = ~をフックさせる、曲げる
⑦as if ~ = まるで、あたかも~のように
⑧splitter = スプリット、フォークボール
⑨kind of = ちょっと、やや
⑩swing and misses = 空振り(複数形。単数は”a swing and a miss”)
⑪punchy = 力強い
⑫scoreless = 無得点の、スコアレスの
⑬bottom of ~(序数詞) = ~回の裏
⑭break out ~ = ~が出る、起こる
⑮nasty = えげつない、えぐい
⑯ridiculous = ばかげている、おかしな
⑰Triple-A = 3A(マイナーリーグの最上位のカテゴリ)
⑱Toledo = トレド・マッドヘンズ(Toledo Mud Hens)タイガース傘下の
マイナーリーグ3Aの野球チーム
⑲victim = 犠牲者
⑳remind O1 O2 = O1にO2を思い出させる
㉑secondary pitch = ストレートに次ぐ二番目の投球 = 変化球
㉒all of a sudden = 急に
㉓Speaking of ~ = ~と言えば
㉔be on ice = 保留になる
“do much”ってどういう意味?
ここで登場した”do much”ですが、『とても役に立つ』という意味になります。
“do”には『役に立つ』とか『十分である』という意味があり、自動詞で取り扱う場合は”do for ~”、他動詞として取り扱う場合は”do ~”で『~に役立つ』となります。
<例文>
You did much for this victory.
君はこの勝利に大きく貢献した。
Do you have a request for dinner?
夕飯、リクエストある?
Anything will do.
なんでもいいよ。
There’s only 10 dollars. Will this do you?
10ドルしかないや。足りるかな?
That will do me very much. Thanks a lot.
十分だよ。ありがとう。
「~と言えば」って英語で何て言う?
“Speaking of ~”は『~と言えば』『~の話でいうと』のような形で、会話に登場した内容から連想して話をする際に用いられます。トークをつなげたり、掘り下げたりする際に活用できる便利フレーズの一つです。
<例文>
Speaking of dinner, where do you want to go for dinner?
ディナーと言えば、夕飯どこに行きたい?
Speaking of Ken, I heard that he moved to Tokyo recently.
ケンと言えば、最近東京に引っ越したって聞いたよ。
Scene3 バッター大谷 40号ホームラン
つづいて、3:00~5:47の40号ホームランを放つシーンです。
スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者:
“Shohei Ohtani will lead things off① in the eighth. It’s the top of the order② here for the Angels looking for some late insurance③. Ohtani has been brilliant④ tonight on the mound. 7 strong 1-run innings. He’s allowed just five singles and a homer, 7 strikeouts, and here we go with Ohtani, the hitter to start the eighth. Jose Cisnero came on to end the seventh. He struck out Jack Mayfield to strand⑤ a pair. Ohtani got it! He got it! Number 40! A franchise⑥ record for left-handed hitters⑦. Three-to-one Halos⑧.”
(大谷翔平は8回の先頭打者です。終盤で何点か取って勝利を確実にしたいエンゼルスの打順の1番を打っています。今夜の大谷はマウンド上ですばらしい活躍を見せています。7回1失点の好投です。たった5本のシングルヒットと1本のホームランのみを許し、7つの三振を奪っています。さあ、8回の口火を切る大谷の出番です。ホセ・シスネロは7回を終わらせるために登板しました。二人の走者を残塁させ、ジャック・メイフィールドを三振に斬って取りました。大谷打った! やりました! 40号! 左バッターの球団新記録を達成しました。3-1でエンゼルスがリードです。)
解説者:
“Hohouh! Uncle!⑨ Shohei Ohtani number 40! Hahaha. Seven incredible⑩ innings on the mound and he just smashes⑪ the baseball a mile! Hey, is ever a drop the mic⑫ moment⑬ in baseball? That might be it right there with that swing for Shohei.”
(ホッホー!参ったよ!大谷翔平の40号!ハハハ。信じられないくらいすごい投球を7イニングして、ちょうど今ボールを1マイルかっ飛ばした!ねえ、野球でフリースタイルのラッパーみたいにマイク落としをすることって今まであった?大谷のあのスイングで、まさに今がその時が来ているのかもしれないね。)
実況者:
“Yeah, Yep. Shower up⑭! Start the limo⑮! Start chipping away at⑮ the bust⑰ in Cooperstown⑱! Here we go! Is it too much too soon? Not for me!”
(ええ、ほんとそう。シャワーを浴びて!リムジンを出して!クーパーズタウンの胸像を掘り始めて!(=殿堂入りの準備をしよう!)さあ今すぐに!早すぎるかって?私はそうは思いません。)
解説者:”Ho, ho-houh! Look at Shohei!”
(ほっ、ほっほー!翔平を見てよ!)
実況者:“Dude!⑲“
(すげー!)
解説者:”That is incredible how far that baseball went.”
(信じられないくらいボールが飛んだよ。)
実況者:”Ho-ho-ho-ho-ho.”
(ほっほっほっほっほっ。)
解説者:”Hey, when you’re on the road⑳, the fans are going nuts㉑. That’s how incredible it is!”
(ねえ、アウェイに居て、ファンが熱狂してるんだよ。それが、大谷のやってのけたことがどれほど信じられないくらいすごいことかを表しているよね!)
実況者:”Ho-ho-ho. Oh my goodness.”
(ほっほっほっ。なんてこった。)
解説者:”Ho-ho.”
(ほっほっ。)
実況者:”I mean, we are watching one of the most historic㉒ seasons in the history at this game. Passing Reggie Jackson, no left-handed hitter has ever hit more homers in franchise history than Shohei Ohtani. His major league leading 40th! Chopper㉓ off the bat of David Fletcher for Castro. And that’s the first down here in the eighth.”
(えー、この試合で我々は歴史に残る最もすばらしいシーズンの一つを見ています。レジー・ジャクソンの記録を追い抜いて、球団の歴史上大谷翔平よりも多くホームランを打った左バッターはいなくなりました。メジャーリーグのホームランランキングも40号で首位を走っています! デイビット・フレッチャーの打球は大きくバウンドしてカストロが捕球しました。そしてこれが8回の最初のアウトです。)
解説者:”Fufu. It’s really just hard to describe how incredible Shohei Ohtani is staying back. It’s a slider. And the flip on㉔ that baseball. And look at everyone jump up㉕ to see how far this goes and the scramble㉖ to get that baseball. Haha. Jose Iglesias is always there to greet. Fufu.”
(ふふっ。大谷翔平がどれだけ常人離れしたことをやってのけているかを表現するのは本当に難しいね。打った球はスライダーだね。ボールを軽く打ったんだ。ボールがどこまで飛ぶか見るためにみんながジャンプしてるのを見てよ。それからホームランボールを奪い合ってるね。ははっ。ホセ・イグレシアスは大谷に挨拶するためにいつもあそこにいるね。ふふっ。)
<主な語句>
①lead ~ off = ~の口火を切る
②order = 順番、打順、オーダー
③insurance = 保険、備え
④brilliant = 輝いている、見事な、すばらしい
⑤strand ~ = ~を塁上に残留させる
⑥franchise = フランチャイズ・チーム(本拠地での興行権を持ったプロスポーツチーム)
⑦left-handed hitter = 左バッター
⑧Halos = (halo=天使の輪にかけた)エンゼルスの愛称
⑨Uncle! = 参った! 降参だ!(スラング)
⑩incredible = 信じられない、信じられないほど素晴らしい
⑪smash ~ = ~を強打する、かっ飛ばす
⑫drop the mic = フリースタイルラッパーがラップ終わりにマイクをわざと落として煽るパフォーマンスのこと
⑬moment = 瞬間、機会
⑭shower up = シャワーを浴びる
⑮limo = リムジン(limousine)
⑯chip away at ~ = ~を少しずつ削る
⑰bust = 胸像
⑱Cooperstown = クーパーズタウン(アメリカ野球殿堂がある町)
⑲”Dude!” = 【間投】すげー!
⑳on the road = アウェーで
㉑go nuts = 熱狂する
㉒historic = 歴史上有名な
㉓chopper = 高くバウンドする打球
㉔flip = 軽く打つ
㉕jump up = 飛び上がる
㉖scramble = 奪い合い
㉗greet = 挨拶する
“Dude!”ってどういう意味?
“dude”は、『気取り屋』や『人、やつ』という意味があるのですが、『おお!』とか『すげー!』とか感情を表したり『おい』と呼び掛けたりするときにも使われます。
<例文>
Dude! That home run was incredible!
すげー! あのホームランはやばかった!
Dude, be careful. There’s a step.
おい、気をつけろ。段差があるぞ。
Scene4 ピッチャー大谷 8回裏気迫のピッチング
最後に、5:48~6:24の8回裏の気迫のピッチングシーンです。
スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者:
“Oh, instead① just a 98 mile an hour aspirin table.”
(おお、代わりに時速98マイルのアスピリン錠をお見舞いです。)
解説者:
“Hahahahaha. Somewhere② Nolan Ryan’s looking at this game going③, ‘I like that.’ This rush④ is a fastball with some movement at 98, four-seamer⑤. Boy⑥, that’s the movement. Wow! That’s a lookout⑦ from hitter going, “Whoa⑧, I didn’t know you had that one still.”
(はっはっはっはっはっ。ノーラン・ライアンがどこかでこのゲームを見ながら、『イイね』って言ってるね。この猛攻は98マイルでちょっと変化する速球、フォーシームだね。わお!これはバッターから『ちょっと待ってよ、まだこんなボールがあるなんて知らなかった』って言われながら警戒されるね。)
実況者:”90 pitches will get him though eight.”
(90球で8回を投げ切ろうとしています。)
解説者:
“Wow! That gives him 100 innings pitch this year, Matt. 120 strikeouts and 40 home runs. Pretty⑨ good year!”
(わお!これで今年100イニング達成だよ、マット(=実況のMatt Vasgersianさん)。120奪三振と40本塁打も達成。めちゃくちゃいい年だね!)
<主な語句>
①instead = その代わりに
②somewhere = どこかで
③go ~ = ~と言う
④rush = 猛攻
⑤four-seamer = フォーシーム
⑥boy = 【間投】いやはや
⑦lookout = 用心、警戒
⑧whoa = 【間投】どうどう、落ち着いて
⑨pretty = 【副】かなり
かわいい以外の意味の”pretty”
“pretty”は、『かわいい』という形容詞の意味もありますが、副詞の場合は『かなり、相当』という意味があります。
<例文>
It’s pretty hot today!
今日、めっちゃ熱い!
The movie was pretty good.
その映画はかなりよかった。
おわりに
いかがだったでしょうか。リアル二刀流で出場し、ホームランを打って、勝利投手になる。本当に漫画みたいな試合内容でしたね!
それにしても、実況・解説陣の褒めたたえ方は、ラッパーのマイクパフォーマンスに例えたり本当にレパートリーが多岐に渡るので感動すら覚えます!^^
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