MLB実況

【MLB実況を英語で観よう!】Vol.19 大谷選手 メジャー通算100号ホームラン

エンゼルス大谷翔平選手が大活躍のMLB。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。

日本語訳がついたニュース動画もいいですが、現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。

大谷選手を応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!

というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。



今回の実況動画

今回は大谷選手がメジャー通算100号ホームランを打ったこちらの動画(MLB公式動画より)を取り上げました。

引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/dYU1SQ2FwXE)より

動画のタイトルについて

動画タイトル の
“HOME RUN NO.100 FOR SHOHEI OHTANI!!”
から見ていきましょう。
(100のフォントが”100点満点”のイラストに変わっていて凝っていますよね~)
登場する主な単語の意味は以下の通りです。

<主な語句>
①home run = ホームラン
②No.100 = (ホームランと一緒に出てくる場合)100号
というわけで日本語にすると、
『大谷翔平の100号ホームラン!!』
となります。

それでは動画の内容に移りましょう。

Scene1 大谷選手メジャー通算100号ホームラン

まずは0:00~0:53の、大谷選手メジャー通算100号ホームランが飛び出すシーンです。
再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓

スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
実況者(Patrick O’Neal, play-by-play commentator):
“RBI number twenty for Trout. And that one’s driven to center field by Shohei Ohtani! And that one is gone! That is number 100 for Shohei Ohtani in Major League Baseball! Sugoi! Crushed it Shohei! That baseball got out in a hurry 388 the other way! Number 100! Congrats! Ohtani-san, sugoi! Congratulations, Shohei Ohtani! 100 homers in the bigs. Third Japanese player to accomplish the feat. Matsui, Ichiro, Ohtani.”
((前の打席でタイムリーを打ったトラウト選手の成績について)トラウトは打点が20になりました。大谷がセンターへ打った!入ったー!!大谷、メジャー100号ホームランです!スゴイ!大谷がかっ飛ばしました!逆方向への388※フィートの打球が勢いよく飛んでいきました!(※実際に飛距離は418フィート) 通算100号! おめでとう! 大谷さん、スゴイ! おめでとう、大谷翔平! メジャー通算100号です。偉業を達成した3人目の日本人です。松井、イチロー、そして大谷です。)

<主な語句>
①RBI = 打点。Run Battled In。
    (様々なヒットの表現方法ついてはこちらの記事の補足もご覧ください)
②Crushed it Shohei! = Shohei crushed it!の倒置による強調表現
③in a hurry = 急いで、急に
④the other way = 逆に
⑤Congrats! = Congratulations!(おめでとう!)の略
⑥homer = ホームラン

⑦the bigs = メジャーリーグ
⑧accomplish ~ = ~を達成する、成し遂げる
⑨feat = 偉業

“feat”ってどういう意味?

ここで登場した”feat”についてもう少し掘り下げます。上述の通り”feat”は“偉業”という意味で今回一緒に登場した”accomplish”や同様の意味の”achieve”等の動詞と共に以下のように用いられます。

例文:He has accomplished many feats related to the solution of environmental problems.
訳:彼は環境問題の解決に関わる多くの偉業を成し遂げてきた。

例文:She is the first basketball player to achieve this feat.
訳:彼女はこの偉業を初めて成し遂げたバスケットボール選手です。



Scene2 ホームランの振り返り

つづいて0:58~1:55の、記念すべき100号ホームランの振り返りシーンです。
再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓

スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
実況者(Patrick O’Neal, play-by-play commentator):
110.1 exit velo, 418 feet for number 100. And it’s 8-1(eight one) Angels. Partner, you called it! We could pull up the tape.”
(100号ホームランは初速が110.1mph、飛距離418フィートでした。8-1でエンゼルスがリード。相棒、(今日100号が出るって)予想通りだね。お祝いのテープカットができたね。)

解説者(Mark Gubicza, color/expert commentator):
“What a swing that is and was by Shohei! So, Trout is, uh, telling Shohei, ‘Yeah, this is it.’ And watch Shohei look back as he’s rounding first, look back at his boys. That sound! What a swing! That is vintage. Shohei Ohtani going that way. Going…I got it. Hopefully he’s getting that baseball somehow, some way. I mean, where it hit, it should be retrievable.”
(翔平なんてすごいスイングなんだ。トラウトが翔平に『うん、これがさっきのホームランだよ』って言ってるね。そして見てよ、翔平がファーストを回っている時にチームメートの方に振り返っているね。(スイングの)あの音!なんてスイングなんだ!あのホームランボールはビンテージ物だね。大谷翔平はそっちの方へ打ったね。(ホームランボールがどこに入ったか)わかった。願わくば、どうにかして、何らかの方法であのホームランボールを手に入れてほしいね。つまり、ボールが入ったところが、回収可能なところであってほしいんだ。)

<主な語句>
①110.1 = 読み方は”one hundred and ten point one”で、
      小数点は”point”と読みます。
②velo = velocity(速度)の略
③call it = 予想する
④vintage = ビンテージ、年代物の、優良な
⑤Hopefully = 願わくば、うまくいけば
⑥somehow = 何とか、どうにか
⑦some way = なんらかの方法で
⑧retrievable = 取り戻せる、回収可能な

“call it”ってどういう意味?

ここで登場した”call it”についてもう少し掘り下げます。上述の通り意味は“予想する”という意味で以下のように用いられ、“〇〇 called it!”で”○○が予想した通り!”というような形で用いられることが多いです。

例文:
  A: Did you see the game last night?
  B: Yeah, that was so terrible. You called it!
訳:
  A: 昨日の試合見た?
  B: うん、めっちゃひどかったね。君が予想した通りだった!

おわりに

メジャー通算100号本当にすごいですよね!今回、敵地での100号達成だったのですが、敵地とか関係なくMVPコールが沸き起こっていたのがとても印象的で(今回の動画の0:53あたりから聞こえてくると思います)、チーム等関係なく野球を愛する多くの人が大谷選手というスターに魅了されている様子が伺えました。

まだメジャー5年目、27歳ですし、今シーズンもまだまだ始まったばかりです。
この先何本飛び出すのか、想像するだけでもわくわくしますね!

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