野球実況

【MLB実況を英語で観よう!】Vol.21 大谷選手 日米通算150号ホームラン

エンゼルス大谷翔平選手が大活躍のMLB。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。

日本語訳がついたニュース動画もいいですが、現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。

大谷選手を応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!

というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。

今回の実況動画

今回は大谷選手が日米通算150号ホームラン(=2022年シーズン第9号)を打ったこちらの動画(MLB公式動画より)を取り上げました。

引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/h141uXtp5k0)より

動画のタイトルについて

動画タイトル の
“443 FEET!! Shohei Ohtani CRUSHES one to dead center!”
から見ていきましょう。

<主な語句>
① crush = かっ飛ばす
② dead center = センター最深部

というわけで日本語にすると、
『443フィート!!(135m) 大谷翔平がセンター最深部までかっ飛ばした!※』
となります。
※英語ニュースでは過去の出来事でもタイトルには現在形が使われます。

それでは動画の内容に移りましょう。

Scene1 大谷選手日米通算150号ホームラン

まずは0:07~1:07の、大谷選手メジャー通算100号ホームランが飛び出すシーンです。
再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓

スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
実況者(Patrick O’Neal, play-by-play commentator):
“He was trying to do that on that first pitch, on that fastball, just misses 0-1(o one) now.
Looking to do damage real early in this game.
Hitting 255, 8 homers, 27 RBI, tied for the team lead and stole and stealing uh…stolen bases that is with 6.
And he drives that one center field, that one and is hit well, saddle up!
Gone! Long gone for Ohtani!”
(初球、速球を狙っていたね。空振りでノーボールワンストライク。
この試合のかなり序盤でダメージを与えようとしているね。
打率2割5分5厘、ホームラン8本、チーム首位タイの27打点、そして6盗塁。
センターへ打った、大きな当たりだ、(ホームランが)出るぞ!
入った!大谷の特大弾!)

解説者(Mark Gubicza, color/expert commentator):
“That baseball’s still rolling around up in that batter’s eye.
That ball was hit that far dead center.
You love that swing for Shohei Ohtani. 2nd home run now against Cole Irvin.
109 miles per hour exit velocityto dead center field. Fans ran down there, got that baseball.
Shohei!”
(ボールがまだバックスクリーンで転がってるね。
センターど真ん中のかなり深いところまで飛んで行ったね。
君が大好きな大谷翔平のスイングだ。コール・アービンからの通算2本目のホームラン。
打球速度は時速109マイル。センター最深部への当たり。
ファンが駆け下りて、ホームランボールをゲットしたね。
翔平!)

<主な語句>
① look to~ = ~をしようとする
② do damage = ダメージを与える
③ real = [副]本当に(米口語)
④ RBI = 打点。Run Battled In。
    (様々なヒットの表現方法ついてはこちらの記事の補足もご覧ください)
⑤ tie for~ = ~で同点/タイになる
⑥ lead = [名]先頭、首位
⑦ stole base = 盗塁
⑧ drive~ = ~を強打する
⑨ center field = センター
⑩ saddle up = 準備する(≒get ready)

⑪ batter’s eye = バックスクリーン
⑫ ~miles per hour = 時速~マイル(“~MPH”等とも表記される)
⑬ exit velocity = 流出速度、打球速度(ボールがバットに当たって飛んでいくときの初速)

補足説明 ~ saddle up ~

ここで登場した“saddle up”についてもう少し掘り下げます。”saddle”は自転車の”サドル”でおなじみの”鞍”という意味で、もともとは“馬に鞍をつける”という意味があります。
そこから転じて“準備をする”、”備える”という意味としても使われるようになりました。ホームラン後にカウボーイハットを被るパフォーマンスとかけてこういう表現を用いたものと思われます。

補足説明 ~ batter’s eye ~

日本では“バックスクリーン”でおなじみの、
観客席がなく得点の掲示板等しかない球場の領域。
英語では“batter’s eye”と言います。
元々は打者、捕手、球審等、投手と向かい合う人たちが、
投手から放たれる球を認識しやすいように
設けられた領域であることから、このように名づけられました。

Scene2 ホームランの振り返り

つづいて1:10~1:48のホームランの振り返りシーンです。
再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓

スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
実況者(Patrick O’Neal, play-by-play commentator):
“That’s like…Bo Jackson-esque in the All-Star game.”
(オールスターゲームのボー・ジャクソンを彷彿(ほうふつ)とさせる一発だったね。)

解説者(Mark Gubicza, color/expert commentator):
“Oh, yes!”
(そうだね!)

実況者:
“You were there. I mean that is dead center field crushed. 1-0(one nothing) Angels.”
(君も当時現場で目の当たりにしてるもんね。センターど真ん中への大きなあたり。
1-0でエンゼルスがリード。)

解説者:
“Flat breaking ball. And Cole Irvin knew it, you see him hitting his leg.
Shohei! Great extension on that drives his center field a long long way.
396 said ‘bye-bye!’ Shohei Ohtani.
(抜けた変化球。コール・アービンもわかってて、足を叩いているね。
翔平!めちゃくちゃ伸びる打球がセンターへ長い長い距離を飛んでるね。
(壁に描いてある)396の文字が”バイバイ!”って言ってるね。大谷翔平。)

実況者:
“443 feet for Ohtani. Wow!
Then Trout rips the double!”
(大谷の443フィートのホームラン。ワオ!
続いてトラウトが二塁打を放つ!)

<主な語句>
①  Bo Jackson = ボー・ジャクソン。

         MLBとNFL(アメフトリーグ)の選手を兼任して活躍した伝説の選手。
② -esque = [接尾]~風の、~のような
③ flat = 変化の少ない、抜けた
④ breaking ball = 変化球
⑤ rip = 強打する
⑥ double = 二塁打

補足説明 ~ ボー・ジャクソン ~

ここで登場したボー・ジャクソンという選手についてもう少し掘り下げます。

上述の通りMLBとNFLを兼任して活躍し、いずれのリーグでもオールスターゲーム出場を果たしていることで知られているレジェンド選手です。
また、解説のグビザさんはロイヤルズ時代に彼と同僚でした。

今回の大谷選手のホームランについて、実況のパトリック・オニールさんがなぜボー・ジャクソン選手を彷彿とさせると言ったのかの答えは下記の動画にあります。

こちらは1989年のMLBオールスターゲームにてボー・ジャクソン選手が先頭打者ホームランを打つシーンなのですが、バックスクリーンへの大きな一発で、まさに今回の大谷選手の先頭打者ホームランと瓜二つなんですよね。ちなみにグビザさんもこの時のオールスターゲームに出場しています。

引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/_ht4tDHfQn4)より

おわりに

ここ数試合少し足踏みが続いていた大谷選手ですが、待望の日米通算150号が飛び出しました!

今回の実況動画に登場したボー・ジャクソン選手に負けず劣らずの活躍を見せてくれている大谷選手。

今シーズンもまだまだワクワクすることがたくさん起きそう楽しみですね!