エンゼルス大谷翔平選手の活躍が目覚ましい2021年。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。
日本語訳がついたニュース動画もいいですが、現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。
大谷選手を応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!
というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。
今回の実況動画
今回は大谷選手が2021年シーズン39号ホームランを打ったこちらの動画(MLB公式動画より)を取り上げました。
引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/quCDEquWgaQ)より
動画のタイトルについて
動画タイトル の
“39 homers① for Ohtani! Shohei goes deep② AGAIN to extend③ league lead!”
から見ていきましょう。
登場する主な単語の意味は以下の通りです。
<主な語句>
①homer = ホームラン
②go deep = ホームランを打つ(ホームランの表現方法についてはこちらの記事の補足をご覧ください)
③extend ~ = ~を拡張する、拡げる、伸ばす
というわけで日本語にすると、
『大谷の39号ホームラン! 翔平がまたホームランを打ってリーグのホームランランキングのリードを広げた!※』
となります。
※英語ニュースでは過去の出来事でもタイトルには現在形が使われます。
それでは動画の内容に移りましょう。
Scene1 テキサスツーステップ
まずは0:06~0:47のホームランを打つ打席での初球~二球目で相手投手の独特のステップ等について触れているシーンです。
再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓
スクリプト&語句
<スクリプト>
実況者(play-by-play commentator):
“He’s aggressive and he might just be the rookie of the year① in the American league this year. 0-1 to Ohtani. And so Jose Mota② dissect③ that uh that bleeder④ last night, an inside out⑤ swing. And the shift is on tonight so that same spot is wide open.”
(彼(対戦相手のガルシア投手)は積極的な活躍を見せており、今年のアメリカンリーグの新人王かもしれません。カウント0-1での大谷への投球です。ホセ・モタが昨晩のラッキーなヒット、内から外へのスイングを細かく解析しました。そしてそのシフト(大谷シフト)は今夜も敷かれているので同じ場所が広く空いています。)
解説者(color/expert commentator):
“He does that Texas two-step⑥ before he throws the baseball.”
(彼は投げる前にテキサスツーステップを踏んでいるね。)
実況者:
“He does. It’s kind of⑦ like a throwback⑧ that would have looked good in the Field of Dreams⑨ game in the old-timey⑩ uniforms and he straddles⑪ that mound.”
(そうですね。ちょっと昔に戻ったような投げ方ですね。この投げ方で昔懐かしいユニフォームを着てフィールドオブドリームスの試合で投げていたら良く映えるでしょうね。マウンドをまたぐように投げます。)
<主な語句>
① the rookie of the year = 新人王
② Jose Mota = ホセ・モタ(エンゼルス担当の実況アナウンサー)
③ dissect ~ = ~を解剖する
④ bleeder = 幸運なヒット
⑤ inside out = 内から外の、裏返しの
⑥ Texas two-step = テキサスツーステップ(カントリー/ウエスタンダンスのステップ)
⑦ kind of = ちょっと
⑧ throwback = 先祖返り
⑨ the Field of Dreams = フィールドオブドリームス(1989年公開の映画。この実況が行われた日の少し前にロケ地となった場所でホワイトソックス対ヤンキース戦が行われた。)
⑩ old-timey = 昔懐かしい
⑪ straddle ~ = ~をまたぐ
補足説明 ~ bleeder ~
bleederは『出血性の人』とか『嫌な奴』という意味がありますが、野球で使用される場合、『幸運なヒット』という意味になります。
大谷選手は前日の試合でバットを折りながらも、大谷シフトで大きく空いていた三遊間を打球が抜けてタイムリーヒットを放っていたことが背景にあります。
Scene2 39号ホームラン
つづいて、0:48~1:17の2021年シーズン39号ホームランシーンです。
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スクリプト&語句
<スクリプト>
実況者:
“Ohtani! Right field! That’s bullet! And that’s gone! Happy birthday, Goobie! Your wishes① come true②!”
(大谷! ライトへ! 弾丸だ! 入りました! お誕生日おめでとう、グービー(解説のグビザさんの愛称)! 願いが叶いましたね!)
解説者:
“Boy③, that ball was rocketed④ out of the ballpark⑤. Hey, Minitani⑥ said that Shohei Ohtani was gonna go yard⑦ today and he does in the first inning. Beautiful! Shohei Ohtani No.39 out of the yard⑧. He goes up⑨ 1-0(one nothing) already.”
(いやはや全く、ボールがロケットのように球場の外へ飛んで行ったね。ねえ、ミニ谷が今日大谷翔平がホームランを打つって言っていたけど、初回で打っちゃったね。お見事! 大谷翔平の39号ホームラン。すでに1-0で先制しちゃったよ。)
<主な語句>
①wish = 願い
②come true = 叶う、実現する
③Boy = いや全く、わあ
④rocket ~ = ~をロケットで飛ばす
⑤ballpark = 球場
⑥Minitani = ミニ谷(大谷選手のお面を被ってモノマネをする、エンゼルスファンの間では有名な人)
⑦go yard = ホームランを打つ
⑧out of the yard = ホームラン
⑨go up ~ = ~へ達する
補足説明 ~ go yard ~
“go yard”は『ホームランを打つ』という意味なのですが、ここでは”yard”は球場を指し、”go~”で”~を離れる”という”leave”的な意味になります。
というわけで”go yard” = 『球場を離れる』 = 『ホームランを打つ』と転じました。
ホームランの表現方法についてはこちらの記事の補足にもまとめておりますので
よろしければご覧ください。
Scene3 グービーの誕生日祝い
最後は1:19~1:36のシーン。
誕生日にホームランをもらったグビザさん達の興奮する様子です笑
再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓
スクリプト&語句
<スクリプト>
実況者:
“No.39 for Ohtani. That’s it? I told you. Way to go!① That’s clean-living② will do for③ you, Goobie.”
(大谷の39号ホームランです。ほらね?いった通りです。いいですね! 清く正しい生活の賜物ですね、グービー(解説のグビザさんの愛称)。 )
解説者(グビザさん):
“Wow. Well, yeah. Is that what they say?”
(ワオ。ええ、まあね。みんな言ってるよね(笑)。)
実況者:
“That’s the way birthday wishes come true.”
(誕生日の願いが叶う方法ですね。)
<主な語句>
① Way to go! = その調子!、いいぞ!、でかした!
② clean-living = 清く正しく生きること
③ do for ~ = ~の役に立つ(こちらの記事の補足情報にて詳しく解説しています)
おわりに
いかがだったでしょうか。
誕生日に大谷選手のホームランを貰ってグビザさんはもちろん実況の方もめちゃくちゃ喜んでいたのが印象的でした^^
さあ、40号まであと一本。
頑張れ大谷選手!
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