MLB実況

【MLB実況を英語で観よう!】Vol.1 大谷選手メジャー第1号ホームラン

エンゼルス大谷翔平選手が大活躍のMLB。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。

日本語訳がついたニュース動画もいいですが、
現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。

大谷選手を応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!

というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。

今回の実況動画

第1回は大谷選手が自身にとってのメジャーリーグ第1号ホームランを放った際のこちらの動画です(MLB公式動画chより)。

引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/MKTJCew7oGQ)より

cf. 大谷選手のWBC初ホームランはこちらの記事をご覧ください。

動画タイトルについて

動画の内容に入る前に、動画タイトル の
“Shohei Ohtani belts a three-run HR in his first AB in Anaheim
から見ていきましょう。

 登場する主な語句の意味は以下の通りです。
<主な語句>
①belt ~ = ~をかっ飛ばす
②three-run HR = 3ランホームラン(home run)
③AB = at bat = 打席
④Anaheim = (地名)アナハイム。エンゼルスの本拠地エンゼルスタジアムがある場所。
ちなみにエンゼルスタジアムの正式名称は”Angel Stadium of Anaheim “です。

というわけでタイトルを日本語に直訳すると
『大谷翔平がアナハイムでの初打席で3ランホームランをかっ飛ばした※』
となります。
※英語ニュースでは過去の出来事でもタイトルには現在形が使われます。

Scene1 登場

さて、動画の内容に移りましょう。まず0:06から大谷選手が以下のようにアナウンスで紹介されています。

再生ボタンを押すと該当時間から開始されます↓

スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>

“Designated hitter, No.17, Shohei Oh—–tani—!”
(指名打者、背番号17、大谷翔平!)

<主な語句>
①designated hitter = 指名打者、DH
②No.17 = 背番号17

メジャーリーグの選手紹介

大谷選手の登場シーンでコールされた語句①の”designated hitter”というのは
指名打者(守備には就かない打撃専門のポジション)で、日本でも”DH”という名称でお馴染みかと思います。

語句②の”No.17″とは大谷選手の背番号17のことですね。

なので、日本語に訳すと
『指名打者、背番号17、大谷翔平!』
となるわけですね。

選手紹介の際、日本のプロ野球のアナウンスでは背番号は一番最後になるので日本語に訳すと違和感がありますが、メジャーリーグでは最後に選手名がアナウンスされます。

Scene2 大谷選手 メジャー初ホームラン

続いていよいよホームランを打つ0:24からのシーンです。

スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>

“That’s out toward right-center field!”
“Going back on a zebraat the wall!”
“Gone!!!
Big fly! Ohtani-san!!!
(右中間へ打ちました!
(守備が)壁際まで下がっていくー!

入ったーー!!!
ホームラン! 大谷さん!!!)

<主な語句>
① toward = ~へ向かって
② right-center field = 右中間
③ go back = 後ろへ下がる
④ zebra = 球場の壁際の茶色の縞になっている場所(『ウォーニングトラック』とも呼ばれ外野手にフェンスが近いことを知らせる意味で設定されています。『ウォーニングトラック』についてはこちらの記事の補足をご覧ください)
⑤ Gone! = 入った!(It’s gone!のIt’sが省略)
⑥ big fly = ホームラン
⑦ Ohtani-san = 大谷さん

ホームランって英語で何て言う?

上で述べた通り、”big fly”とはホームラン(home run)を表す表現なのですが、他にもホームランの英語表現はたくさんあります。以下にいくつか挙げてみました。

【home run/HR以外のホームラン(を打つ)の英語表現】
・homer
・big fly
・long ball
・blast
・go deep
・go yard※
※ここでの”yard”は球場を指し、”go~”で”~を離れる”というleaveのような意味になります。
というわけで”go yard”⇒”球場を離れる”⇒”ホームランを打つ”と転じました。

Scene3 サイレントトリートメント

最後は1:00でベンチに戻ってきた大谷選手へのサイレントトリートメント※に対する解説者の一言です。

※新人が初ホームランを打った際にベンチであえて讃えずに無視するというメジャー流の新人歓迎儀式

スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>

“That is awesome!
(最高だね!)

<主な語句>
①awesome = 素晴らしい、イケてる、最高

“Awesome!”ってどういう意味?

このシーンで登場した”awesome”の『イケてる』という意味は
もともとこの単語が持っている『畏怖の念を起こさせる』とか『荘厳な』という
意味から転じてスラングとして使用されるようになりました。

何かを褒めたりする際にお決まりの”cool”,”great”,”wonderful”に飽きてしまったら”awesome”も使ってみると、こなれ感を出せると思いますので是非使ってみてください~

おわりに

いかがだったでしょうか。”Big fly! Ohtani-san!”という耳に残るフレーズはもちろん、
『初ホームラン → サイレントトリートメント → 最後はみんなでお祝いする』という
一連のシーンが集約されたこの動画は観ていてものすごく嬉しい気持ちになりますね!

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