エンゼルス大谷翔平選手の活躍が目覚ましい2021年。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。
日本語訳がついたニュース動画もいいですが、現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。
大谷選手を応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!
というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。
今回の実況動画
今回は大谷選手が2021年シーズン36号ホームランを打ったこちらの動画(MLB公式動画より)を取り上げました。
引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/P29eZ0HUSqs)より
動画のタイトルについて
動画タイトル の
“No.36 for Shohei Ohtani!! Angels star smashes① it 463 feet!!”
から見ていきましょう。
登場する主な単語の意味は以下の通りです。
<主な語句>
①smash ~ = ~を強打する
というわけで日本語にすると、
『大谷翔平36号!! エンゼルスのスターが463フィート(のホームランを)ぶっ飛ばした!!※』
となります。
※英語ニュースでは過去の出来事でもタイトルには現在形が使われます。
それでは動画の内容に移りましょう。
Scene1 自打球
まずは1:23~1:40で自打球が当たって痛そうな大谷選手を実況者が労わる(?)シーンです。
再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓
スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者(play-by-play commentator) :
”That’s what you you need to be able to say now a word from KIA. It’s just ‘Take a break①. Walk it off②.'”
(KIAからのメッセージ※を言えるようになる必要がありますね。『一息ついて、痛みなんて吹き飛ばせ』と。※KIAの車には、運転者の集中力が低下した際に”Consider taking a break”という表示がディスプレイに出てくるのでそれにかけたものと思われます。)
<主な語句>
①take a break = 休憩する
②walk it off = 我慢しろ(痛み何て歩いて吹き飛ばせ)
Scene2 引っ張りモード
続いては1:41~2:12で引っ張りモードになっていると解説者が指摘するシーンです。
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スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
解説者(color/expert commentator):
“Staying away, four sliders in a row.
Ideally, you’d love to see Shohei just drive a ball to left center.
You can’t try to pull left pitch and he’s been in that still even though his production① has been better swinging the bat since that off day② up in Minnesota.
He’s still kind of③ that pull mode where that outer half of the plate is wide open for pitcher.
He needs to be able to make good contact④ going the other way then bring some of those pitches back inside and that’s where you can launch it a long way.”
(内角を避けて4球連続スライダーだね。
理想的には、翔平が左中間へボールを打つのを見たいよね。
左ピッチャーから引っ張って打とうとするのはできないのと、ミネソタで調子を落としていた日以来、バットを振りながら成績は良くなっては来ているけど、まだ引っ張ろうとしている感じだよね。
まだちょっと引っ張りモードになっていて、ピッチャーからするとプレートの外側半分は(打ち取りやすいので)広く空いていて投げやすい感じになっているね。
逆方向へ飛ばせるようにうまくミートできるようになる必要があるね。そうすれば投球がいくつか内側へ戻ってきて、長距離の打球を飛ばせるようになるね。
)
<主な語句>
①production = 成果
②off day = 厄日、ツキがない日
③kind of = ちょっと、やや
④make contact = ミートする
Scene3 大谷シフト
続いては2:13~2:31での大谷シフトに関する実況です。
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スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者(play-by-play commentator) :
”Rockies outfield actually shades① him a bit to left center. The infield obviously② to pull. It’s really funny how shifts work. A lot of hitters who are shifted extremely③ one side on the infield have the opposite with balls that they hit in the air.”
(ロッキーズの外野はわずかに左中間寄りの守備位置についています。内野は明らかにプルヒッター用の守備位置です。守備シフトの作用は本当に面白いですよね。極端に片側への内野シフトを取られた多くのバッターにはどこでも打てる反対側の領域が用意されているのです。)
<主な語句>
①shade = ~を遮る
②obviously = 明らかに
③extremely = 極端に
Scene4 ホームラン
最後はいよいよ2:32~1:40でホームランを打つシーンです。
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スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
解説者(color/expert commentator):
“And this is such a tough at bat① for Shohei. We just showed how difficult it is to pick the baseball out of the hand② of Gomber and as a lefty versus lefty and you’re really not seeing and reading as well.
(翔平にとってかなりタフな打席だよね。左同士の対決で、ゴンバーの手を離れたボールを捉えるのがいかに難しいかは見てきた通りで、ボールを見たり、配球を読んだりするのは本当に難しいと思うんだよね。)
実況者(play-by-play commentator) :
”Oh! Oh! Ohtani! Way up there③! 36!”
(おお!おお!大谷!めちゃくちゃ飛びました!36号!)
解説者(color/expert commentator):
“It seems to me, whenever④ anybody hits a home run, Tatis Jr. or Vlad Jr., Shohei goes⑤, ‘You know what?⑥ I need a little distance.’ And the one slider mistake in nothing but⑦, Shohei didn’t miss it.”
(僕にとっては、タティスJr.でもブラッドJr.でも、誰かがホームランを打つときはいつも翔平は『そういえば、もうちょっと差をつけたかったんだ』と言ってるように思えるよ。たった1球のスライダーの失投を翔平は見逃さなかったね。)
実況者(play-by-play commentator) :
”463 feet of distance for Ohtani.”
(大谷の463フィートの飛距離のホームランです。)
<主な語句>
①at bat = 打席
②out of the hand = 手を離れて
③way up there = めちゃくちゃ上の方、ずっと上の方
④whenever ~ = ~するときはいつでも
⑤go ~ = ~と言う
⑥You know what? = あのね、そういえば
⑦nothing but ~ = ~だけ
おわりに
いかがだったでしょうか。
後半戦もものすごいペースでホームランを量産している大谷選手。
しかもそのほとんどが打った瞬間にホームランとわかるすごい当たりなのも驚きです!
シーズンが終わるころには一体何本になっているのでしょうか。
今から楽しみですね!
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