野球実況

【MLB実況を英語で観よう!】Vol.8 大谷選手5勝目 in 2021

エンゼルス大谷翔平選手の活躍が目覚ましい2021年。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。

日本語訳がついたニュース動画もいいですが、現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。

大谷選手を応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!
というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。

今回の実況動画

 今回は大谷選手が2021年シーズン5勝目を挙げた(しかも二刀流出場)際のこちらの動画を取り上げました。



引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/81bb6Po7W0w)より

動画のタイトルについて

 動画タイトル の
“Shohei Ohtani goes 7 innings, allows 1 run, knocks in a run, steals a base, and scores!”
から見ていきましょう。
登場する主な単語の意味は以下の通りです。

<主な語句>
①inning = イニング、回
②run = 得点
③knock in ~ = ~を叩き込む
④steal a base = 盗塁する
⑤score = ホームに戻ってきて生還する

というわけで日本語にすると、
『大谷翔平が7イニング投げ、1失点を許し、1点を叩き込み、盗塁をし、ホームへの生還を果たした!※』
となります。ほんと二刀流ならではのてんこ盛りなタイトルですよね笑
※英語ニュースでは過去の出来事でもタイトルには現在形が使われます。

それでは動画の内容に移りましょう。

Scene1 1回表の投球シーン

まずは0:00~1:15の1回表の投球シーンです。
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スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
実況者(play-by-play commentator) :
 ”Welcome to Angels baseball! The Angels and the Rockies ready to go and Shohei Ohtani will take the ball once again for the 15th time this year. 4-1, a 3.21(three,two,one) ERA. And I loved what Joe Maddon said to you, he’s one of the most creative pitchers he’s ever been around. Got him! Couldn’t hold up. That thing ended up down by a shooter.”
 (エンゼルスの野球へようこそ! エンゼルスとロッキーズは準備完了、大谷翔平は今年15回目に(マウンド上の)ボールを手に取ります。(ここまでの成績は)4勝1敗、防御率3.21。そして私は、ジョー・マッドン監督があなたに言った、彼は今まで一緒にいた選手の中で最も創造的なピッチャーの一人だというのが大好きです。三振!(スイングを止めて)持ちこたえらず最後にはハンターに倒されてしまいました。)

解説者(color/expert commentator):
 ”Let’s talk about a nasty slider and that’s the kind of look you’ll have as a hitter going back to the dugout. After fastball, after fastball, after fastball you throw a slider like this and it almost hit him in the back foot. That’s how tight that slider was from Shohei Ohtani. Started out with a 93 mile an hour fastball amped it up to 96 throughout that bat and then you drop a slider like that. Tapia back. Tappy, a very good player. Such a great fielder! He’s unbelievable!”
 (えげつないスライダーについて話そう。バッターがダグアウトへ戻るときにそのえげつなさがわかるだろう。速球、速球、速球の後でこんなスライダーを投げて、打者の後ろ側の足にほとんど当たりそうになってるね。大谷翔平のスライダーがいかに変化しているかがわかるね。このバッターに対して始めは93マイルだった速球が96マイルまで球速を上げてから、こんなスライダーを落としたんだ。(打者の)タピアを退けたけど、タピーはとてもいい選手なんだよね。 (次の打者で打球を処理した大谷に対して)なんてすごい野手なんだ!信じられないよ!)

実況者:
 ”Little flip, routine play. And away we go. By the way, get your helmet, grab a bat, you’re up second.”
 ((ファーストへ)ほいっと投げて、難なく捌きます。さあ行きましょう。ところで、ヘルメットを取って、バットを持ってね。君の打席は二番目ですよ。)

解説者:
 ”Fantastic fielder may win a gold glove on the mound. Why not is Shohei Ohtani?”
 (素晴らしい野手がマウンド上でゴールデングラブ賞を取るかもしれないね。大谷翔平が受賞してもいいよね
。)


<主な語句>
①once again = もう一度
②ERA =  防御率。
Earned Run Average(投手成績の見方についてはこちらの補足説明もご覧ください)
③be around ~ = ~と一緒にいる、そばにいる
④hold up  = 持ちこたえる
⑤end up ~ = 最後には~で終わる
⑥shooter = 射手、狩猟者
⑦nasty slider = えげつないスライダー
⑧dugout = ダグアウト、ベンチ
⑨back foot = 後ろ側の足
⑩tight = [形] (変化球が)急な、よく曲がる
⑪amp ~ = ~を増幅する
⑫bat  = 打者、バッター
⑬fielder = 野手
⑭flip = ぽいっと投げる
⑮routine play = いつも通りのプレー
⑯away we go = さあ行こう!(F1実況でも頻出フレーズです)
⑰you’re up = 君の番だ

Scene2 1回裏のタイムリーヒット

続いて1:16~2:16の1回裏にタイムリーヒットを打つシーンです。
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スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
実況者:
 ”Ohtani, now. The other unique part about this pitcher to hitter transformation and transition is it happens immediately it’s not like he’s hitting 9th in the lineup in the National League. He’s in the two spot. Ohtani up the middle and it rolls into center field. Fletcher around third, he will score and the Angels are on the board first.”
 (さて、大谷です。彼のピッチャーからバッターへの変身、変化に関して他にユニークなことは(DH制の無い)ナ・リーグで9番を打つような感じではなく、すぐに変身するということです。彼は二番を打っているのです。大谷、センター方向へ打ち、ボールがセンターへ転がっていく。フレッチャーはサードを回ってホームへ生還しエンゼルスが先制点を取りました。)

解説者:
 ”Not that patented exit velocity through. Shohei Ohtani. But he gets the job with RBI single.”
 (特許が取れるようなすごいスピードの打球速度ではなかったね。大谷翔平。でもタイムリーヒットで自分の仕事をしたね。)

実況者:
 ”73 mile an hour RBI single, I think.”
 (73マイルのタイムリーヒットだと思います。)

解説者:
 ”Broke his bat. That’s how strong he is he’s still able to get it through the infield.”
 (バットを壊したね。バットが壊れても打球が内野を抜けているのが彼の強さを表しているね。)

実況者:
 ”But, they count two.”
 ((リプレイ映像を観て)でも、2ストライクまで追い込んでましたね。)

解説者:
 ”Even the sound of a broke bat is special when Shohei Ohtani’s swinging the bat. RBI single giving him now 76. RBI scoring Fletch got on in an error, advanced on a wild pitch, scores on a single.”
 (大谷翔平がバットを振るときはバットを折った音ですらも特別に感じるね。このタイムリーヒットで打点は76だ。エラーで出塁してワイルドピッチで二塁まで進塁していたフレッチャーはこのシングルタイムリーヒットでホームに生還したね。)


<主な語句>
①unique = ユニークな、他に類を見ない

②transition = 変化、変遷
③in the two spot = 2番(打順)。be in the two spot / hit in the two spot = 2番を打つ。
④up the middle = センター方向に
⑤be on the board = 得点する
⑥patent = 特許を取る
⑦exit velocity = 打球速度(直訳は出口速度)
⑧RBI single = タイムリーヒット(RBI=Run Battled In)
 その他ヒットの表現方法はこちらの記事の補足説明を参照ください。
⑨infield = 内野

Scene3 1回裏の盗塁シーン

続いて、さきほど出塁してすぐ2:17~3:40の盗塁~ホーム生還までのシーンです。
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スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
実況者:
 ”Ohtani runs, Walsh takes, the throw is…not in time! That’s number 14 for Ohtani. Dom Nunez with the throw.”
 (大谷が走った!ウォルシュはボールを見送り、送球は…間に合わなかった! 大谷14個目の盗塁です。送球はドム・ヌ二ェスです。)

解説者:
 ”And a quick look in there I think that might be the first time he has stolen a base when he’s been on the mound. Slides in there no tag applied.”
 (ざっと見てみた感じ、投手で出た試合での初めての盗塁かもしれないね。タッチされずにセカンドに滑り込んでいるね。)

実況者:
 ”Rockies were looking at this but there’s nothing. In the right, Ohtani got a good jump. Blackmon up with it. Here comes Ohtani. He will score.”
(ロッキーズは盗塁を見ていましたが、タッチしようとしたここには何もありませんでした。(ウォルシュが売って)ライトへ、大谷はいいスタートを切っている。ブラックモンが打球に追い付いた。大谷がホームに戻ってきています。ホームに生還するでしょう。)

解説者:
 ”Two base hits in this inning not crushed but the job is done. Shohei Ohtani picking up his first stolen base when he started a game on the mound, scores a run and now because of the chance for a little bit of a breather in the dugout.”
 (このイニングの2本のヒットは強い打球ではないけど仕事はしたね。大谷翔平は投手として出た試合では初めての盗塁を拾って、1打点を挙げて、今はダグアウトで少しの間一息つくチャンスだね。)

実況者:
 ”And if you’re Jared Walsh, a hit like this has to feel great.”
 (もしジャレッド・ウォルシュだったら、こんなヒットはめちゃくちゃ気持ちいいに違いないですね。)

解説者
 ”That’s a 95 mile an hour fastball off the inside part of the plate still able to get enough on the on the barrel to get that into the outfield for an RBI single. Shohei scored in the second run of the inning.”
 (95マイルの速球で内角のさらに内側だったけど、十分にバレルに当てて外野まで持っていってタイムリーヒットにしたね。翔平はこのイニングで二点目のホームを踏んだね。)


<主な語句>
①take = 見送る
②be in time = 間に合う
③a quick look = ざっと見ること
④tag = タッチ(no tag applied = タッチを当てられずに)
⑤base hit = ヒット、安打
⑥breather = ひと休み、休息
⑦barrel = バレル(バットの太い部分)、バレルゾーン(長打になりやすい打球のゾーン)
⑧outfield = 外野

Scene4 7回表の投球シーン(“He’s not human!”の賞賛)

 最後は4:29~5:17の7回表の投球シーンです。”He’s not human!”という最大限の賛辞が飛び出します。
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スクリプト&語句

スクリプトや登場する語句は以下の通りです。

<スクリプト>
実況者:
 ”3-2. Got him! 4th strikeout.”
 (カウント3-2。三振!今日4つ目の三振です。)

解説者:
 ”Well, that was a nasty slider. Great quick adjustment by Ohtani. The pitch before gotten underneath it, elevated, stays on top. It’s a great angle to see how tight that slider is. As a hitter, you’re coming to think that’s in the outside part of the plate then that downward, drop on a slider tight for a swing and a miss.”
 (まあえげつないスライダーだったね。大谷のめちゃくちゃ素早い調整が効いてたね。下に落ちる前は高めに調整されてキープしているね。この映像はこのスライダーの曲がり方を見るのに適した素晴らしいアングルだね。バッターとして、ボールがプレートの外側を通ってくると思っていたら、下に落ちて、空振りになる曲がりが急なスライダーに出くわしてしまうんだ。)

実況者:
 ”1-2. Fastball! 100! And one, two, three, go the Rockies!”
 (カウント1-2。速球!100マイル!ロッキーズは三者凡退です!)

解説者:
 ”He is not human. He is not human. 100 mile an hour fastball! Are you kidding me?
 (彼は人間じゃないよ。彼は人類を超えているよ。100マイルの速球!マジかよ!?)

実況者:
 ”That’s his best pitch! Tonight.”
 (今夜のベストピッチでしたね!)


<主な語句>
①underneath ~ = ~の下に
②come to V = Vするようになる
③drop on ~ = ~に偶然出くわす
④a swing and a miss = [可名]空振り(swing and missとも表現されます。)
⑤Are you kidding me? = 冗談だろ?、マジかよ?

おわりに

いかがだったでしょうか。ものすごい活躍で、ついに『人間ではない』と言わしめた大谷選手。連日の活躍で賞賛する言葉がいくらあっても足りない状況ですが、実況者・解説者は様々な言葉を駆使して表現するので本当にすごいですね。次はどんな表現が出てくるのか楽しみです!