エンゼルス大谷翔平選手が大活躍のMLB。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。
日本語訳がついたニュース動画もいいですが、現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。
大谷選手を応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!
というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。
今回の実況動画
今回は大谷選手が2022年シーズン第8号を打ったこちらの動画(MLB公式動画より)を取り上げました(サムネのカウボーイハット姿が素敵ですね!)。
引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/V7uI9m-h12k)より
動画のタイトルについて
動画タイトル の
“Shohei Ohtani homers① again! (The road to 200 homers starts now!)”
から見ていきましょう。
登場する主な語句の意味は以下の通りです。
<主な語句>
①homer = [自]ホームランを打つ
というわけで日本語にすると、
『大谷翔平がまたホームランを打った!(200号ホームランへの道のりが始まった!)※』
となります。
※英語ニュースでは過去の出来事でもタイトルには現在形が使われます。
それでは動画の内容に移りましょう。
Scene1 昨夜の通算100号ホームランの振り返り
まずは0:07~0:53の、昨夜のメジャー通算100号ホームランを振り返っているシーンです。
再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓
スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者(Patrick O’Neal, play-by-play commentator):
“So, what we saw from Ohtani was history last night?①
And not only the Angels’ side of things, revel in② what he accomplished③ some of the opponents④ like Paul Blackburn saying ‘He is just absolute⑤ machine, incredible⑥ a lot, so much fun to face⑦ him. It’s like a video game created him.’
High praise.”
(昨夜大谷が見せてくれたのは(もはや)歴史だよね?そして単なるエンゼルス側の出来事にとどまらず、『彼はただの完璧なマシーンだよ、半端ないね。彼と対戦するのがめちゃくちゃ楽しいんだ。テレビゲームが彼を作ったみたいだ。』なんて、大谷のことをめちゃくちゃ褒めているポール・ブラックバーンみたいに、敵側にも彼が成し遂げたことを大いに楽しんでいる人達がいるんだよ。)
解説者(Mark Gubicza, color/expert commentator):
“Yeah, Mark Kotsay earlier⑧ today, ‘A number of reporters were asking about Shohei Ohtani, it’s just, I just marvel at⑨ what he can do at the plate⑩, on the bases.’ And he’s seen him enough on the mound already too. Say this is phenomenal⑪ what he does.”
(うん、(エンゼルス監督の)マーク・コッツェイもさっき、『たくさんの記者が大谷翔平について聞いてきてるよ。彼が打席で、ベース上でできることに対して僕はただただ驚いているよ』。彼は大谷がマウンドでやっていることもすでに十分見ているしね。大谷がやってることは驚異的だね。)
<主な語句>
① “…?” = 口語では語尾を上げれば疑問形
② revel in ~ = ~を大いに楽しむ
③ accomplish = 達成する
④ opponent = 敵、相手
⑤ absolute = 絶対的な、完全な
⑥ incredible = 信じられない、驚くべき
⑦ face = 対戦する、対抗する
⑧ earlier = さっき
⑨ marvel at ~ = ~に驚く
⑩ on the plate = 打席で
⑪ phenomenal = 驚異的な
口語での疑問形
文語では文章を疑問形に変えないといけませんが、口語では語尾を上げるだけで”これは質問してるんだよ”という疑問の意思を示すことができます。語尾に”right?”等をつけると、よりその意思表示が明確になります。文法通りに疑問形にするのって結構面倒というかエネルギーを使いますが、語尾を上げるだけだったら簡単ですし、より会話のキャッチボールがスムーズになると思!
例文:It’s Wednesday?(語尾を上げる) / It’s Wednesday, right?(rightだけ語尾を上げる)
訳:今日って水曜日だよね?
「さっき」って英語で何て言う?
「さっき、さきほど」は“earlier”で表現できます。
例文で示した“As 〇〇 said earlier, …”は本当に便利なフレーズなので是非覚えて使ってみてください!
例文:As I said earlier, I agree with him.
訳:さっきも言った通り、僕は彼に賛成だよ。
Scene2 第8号ホームラン in 2022
つづいて2:00~2:54の、二試合連続となる、第8号ホームランを放ったシーンです。
再生ボタンを押すと該当時間から始まります↓
スクリプト&語句
スクリプトや登場する語句は以下の通りです。
<スクリプト>
実況者(Patrick O’Neal, play-by-play commentator):
“Oh, that one is hammered①! And you could forget about that one!
He’s done it again! Wow! That is crushed②! A two-run job for Ohtani!
2-0(two nothing) Angels!”
(ものすごい当たり!これは間違いなくホームランだ!またやったよ!ワオ!
ボールがかっ飛ばされた!大谷の2ランホームラン!2-0でエンゼルスが先制!)
解説者(Mark Gubicza, color/expert commentator):
“Omedetou! Amazing, Shohei! A blast③! 3rd career home run versus④ Frankie Montas. Wow, Shohei absolutely⑤ smashed⑥ that one! Early lead for Halos⑦!
Get that cowboy hat! 8th of the year, 26 RBIs⑧ for Shohei. He’s pretty⑨ good.
I think he’s, uh, he’s pretty good.“
(おめでとう!素晴らしい、翔平!強烈な当たりだった!フランキー・モンタスからの通算3本目のホームラン。ワオ、翔平が完璧に叩き込んだ!ヘイローズが早い段階でリード!
カウボーイハットをかぶって!大谷の今シーズン8号、これで打点は26。彼はかなり調子がいいね。かなり調子いいと思うよ。)
実況者:
“Put this ball into orbit⑩, took it for a ride.”
(ボールを軌道に乗せて運んで行ったね。)
解説者:
“2-1 count fastball belt high.”
(カウント2-1からのベルト付近の速球だね。)
<主な語句>
① hammer = たたく、やっつける
② crush = 粉砕する、かっ飛ばす
③ blast = 爆発、爆風
④ versus ~ = 対~
⑤ absolutely = 完全に、絶対的に
⑥ smash = 粉砕する、かっ飛ばす
⑦ Halos = ヘイローズ。天使の輪(halo)にかけたエンゼルスの愛称。
⑧ RBI = 打点。Run Battled In。
(様々なヒットの表現方法ついてはこちらの記事の補足もご覧ください)
⑨ pretty = かなり(こちらの記事で補足もご覧ください)
⑩ orbit = 軌道
おわりに
前日のメジャー通算100号からすぐに101号が飛び出しましたね!
開幕から徐々に調子を上げてホームランのペースも上がってきています。
本当に毎日目が離せませんね!
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