MLB実況

【MLB実況を英語で観よう!】Vol.5 大谷選手34号ホームラン in 2021

エンゼルス大谷翔平選手の活躍が目覚ましい2021年。
毎朝の野球ニュースを楽しみにしている人も多いですよね。

日本語訳がついたニュース動画もいいですが、
現地の英語実況・解説を理解できるようになるとより一層楽しめると思います。

大谷選手を応援しつつ、野球実況を通して英語力も鍛えられれば最高!!

というわけで実際のMLB実況動画に登場する英語表現について取り上げていきたいと思います。

今回の実況動画

 今回は大谷選手が2021年シーズン後半一発目、34号ホームランを打った打席の動画(MLB公式動画より)を取り上げました。

引用元:MLB公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/v4lMRmJDxf8)より

動画のタイトルについて

動画タイトル の
“Shohei Ohtani homers for the 34th time this season!”
から見ていきましょう。
登場する主な単語の意味は以下の通りです。

<主な語句>
homer = (動)ホームランを打つ(ホームランの様々な英語表現はこちらの補足をご覧ください)

というわけで日本語にすると、
『大谷翔平が今シーズン34度目のホームランを打った!※』
となります。
※英語ニュースでは過去の出来事でもタイトルには現在形が使われます。

それでは動画の内容に移りましょう。

Scene1 対戦投手との戦績紹介シーン

 まずは0:00~0:51までの初球から二球目にかけて、対戦投手との戦績等を紹介しているシーンです。
再生ボタンを押すと該当時間から再生されます↓

<スクリプト>
アナウンサー:
 ”And now, Ohtani. Ohtani on Friday night was the first hitter that Sewald faced and that was an epic at bat witch ended in the line drive to center to knock in 2 and get the angels within a run. “
(さあ、大谷。金曜日の夜の大谷はシーウォルドが登板して対戦した最初のバッターでした。それはライナーを放って2点を叩き込みエンジェルスを一点差まで押し上げた英雄的な打席でした。)

解説者:
 ”What it’s like? When I’m seeing those last 3 at bats, 2 walks and an infield hit. He’s tracking the baseball again.”
(どんな感じだろう? ここ3打席を見ると、2つの四球と内野安打。彼はまたボールをよく見ているね。)

<主な語句>
face = (動)対戦する、対面する、対抗する
epic = (名)叙事詩(英雄についての壮大な物語) (形)英雄的な、偉大な
at bat = (名)打席
line drive = (名)ライナー
knock in ~ = (動)~を叩き込む
walk = (名)四球
infield hit = (名)内野安打
track ~ = (動)~を追跡する

Scene2 ゲレーロJrとのホームラン数状況の解説シーン

 続いては2:05~2:18にてゲレーロJrの最新のホームラン数について触れているこちらのシーンです。
 
 再生ボタンを押すと該当時間から開始されます↓

<スクリプト>
解説者:
 ”Shohei looking to drive a baseball. Vlad Jr. with a home run today.”
(翔平は大きいのを狙っているように見えますね。ゲレーロJr(Vladimir Guerrero Ramos Jr.)に今日一本ホームランが出ていますし。)

アナウンサー:
 ”It’s getting closer.”
(近づいてきていますね。)

解説者:
 ”31 now on the season.”
(現在、シーズン31本目ですね。)


アナウンサー:
 ”Ohtani with 33.”
(対する大谷は現在33本です。)

<主な語句>
drive~ = (動)~を強打する
be getting closer = 段々と近づいている

 

Scene3 ホームラン

 いよいよホームランが飛び出す3:07~3:54のシーンです。

<スクリプト>
アナウンサー:
 ”3-2. Ohtani! Right center field! And deep! And gone! 34!”
(カウント3-2(3ボール、2ストライク)。大谷打った!右中間へ!大きいぞ!入った!34号!)

解説者:
 ”Tracking the baseball, Ohtani showing the elite speed on an infield hit, showing the power to right center 34th home run of year. Two more RBIs. And you always love this when these two are greeting at home plate with Iglesias. Shohei Ohtani, 74 RBIs to go along with 34 home runs!”
(ボールをうまく捕らえ、内野安打で優れたスピードを見せ、今年34本目の右中間へのホームランでパワーを見せてくれました!これで2打点です。そしてみんな大好き、大谷とイグレシアスのいつもの二人がホームプレートで挨拶しています。大谷翔平、34本のホームランとともに74打点です!)

アナウンサー:
 ”Look at where that pitch was. That’s way out of zone. Look at that.”
(投げられたボールを見てください。ストライクゾーンからかなり離れてます。見てください。)

解説者:
 ”That’s called coverage and tracking the baseball.”
(広範囲でボールを捉えているって言えるね。)

<主な語句>
elite = (形)エリートの、上流の
RBI = 打点(run battled in)
greet = (動)挨拶をする
go along with~ = ~に付随する
coverage = 適用範囲

おわりに

 オールスターの疲れが心配されましたが、早速後半戦第一号が飛び出してやっぱりさすがですね!(小並感)
実況も大谷選手のすごさを形容するためにいろいろな言葉を駆使するので、そういう意味でボキャブラリー向上にも一役買っている気が個人的にもします笑

おまけ:悪球打ちは英語で何て言う?

明らかに低いボール球をホームランにしてしまった大谷選手。

彼にとっては悪球ではないのでしょうが、いわゆる悪球打ちは英語だと下記の二種類で表現されます。

 ①free swinger
  ⇒ なんでもかんでも振ってしまって選球眼に欠けるというネガティブなニュアンス

 ②bad ball hitter
  ⇒ ヒットゾーンが広いというポジティブなニュアンス